コラム
お彼岸のおはぎ
田んぼが黄金色になり、風もすっかり涼しくなりました。
秋のお彼岸なので、ずんだとあんこのおはぎをつくりました。
櫻井家では、櫻井昭二さんがろくろで作ったすりこぎ棒を使って、ずんだをつくります。
ゆでた豆をさやからだして、ひとつひとつ薄皮をとっていきます。
すり鉢でつぶしていきます。そして好みの甘さに味付け。
もち米もつぶしていきます。
完成!手作りのずんだは格別です。
今年は山の畑で育てた秘伝豆をつかったのですが、
少し量が少なかったので来年に期待。
お彼岸とおはぎのこと(※いろいろな謂れの中の一例です。)
昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後3日間を合わせた7日間をお彼岸と呼びます。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東からのぼり、真西に沈みます。
仏教では、極楽浄土(あの世)は西側にあり、東側には現世(この世)があるという考え方があり、太陽が真西に沈む春分と秋分は、あの世とこの世が最も近く繋がる日と考えられ、ご先祖様を供養する日となったそうです。お彼岸には、春と秋でそれぞれ「ぼたもち」「おはぎ」をお供えします。牡丹の花が咲く春のお彼岸には「ばたもち」、萩の花が咲く秋のお彼岸には「おはぎ」。このふたつ、材料は同じですが、おはぎは秋に収穫してから間もない頃の柔らかい小豆を使うのでつぶあんにし、ぼたもちは収穫から時間が経ち、固くなった小豆を使うのでこしあんにするそうです。ちなみに、赤は魔物が嫌う色とされ、小豆の赤さで魔物を祓うために食べられるようになったと言われているとのこと。
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