ものづくり
櫻井昭寛工人がつくる干支と天神様
こんにちは。
桜井こけし店店長の小林仁美です。
11月の桜井こけし店は、材料が届く時期です。
木の成長が止まる時期に切られた木は、
届いたら一本ずつ手作業で皮をむいていきます。
材料作業は冬に行う桜井こけし店の大切な作業です。
もうまもなく、桜井こけし店の冬の仕事がはじまります。
それでは、前回の続きです。
桜井こけし店の干支飾りから。
昭寛工人がつくる丑と天神様についてご紹介します。
【櫻井昭寛工人がつくる丑】
櫻井昭寛工人の丑は2種類あります。
ひとつめは、ミズキの木地感を生かしたシンプルな描彩のタイプ。
もう一つは、木地全体を墨で色を入れ、雅さと艶やかさがある描彩のタイプ。
昭寛工人が作る丑は、力強さがありながらも優しさが滲み出るような温かい目をしていて、新しい年を一年通して見守ってくれるようです。
【櫻井昭寛工人がつくる天神様】
櫻井昭寛工人の天神様は全部で3種類。
こちらは「貴心」という名前がついています。
着物には、上品でシンプルな梅がひとつ描かれています。
まず、天神〈貴心〉浅葱。
こちらは、凛々しい天神様とあどけない幼天神の2種類。
綺麗な浅葱色(水色のような色)の着物にピンクがかったオレンジの裾の
組み合わせが私個人的にとても好きな色合いです。
次は、天神〈貴心〉葵。
こちらの天神様は、頭が小さいキリッとしたタイプの1種類。
深みのある紺色の着物を着た、気品のある天神様です。
裾の朱色と紺色のコントラストが素敵です。
最後は、幼天神〈貴心〉朱。
こちらは、子供の天神様である幼天神の1種類。
落ち着いた朱色の着物が映えて、あどけない幼天神ながらも
すこし背伸びをしたような雰囲気がとても愛らしいです。
それぞれが魅力的ですが、みなさんはどれがお好みでしょうか。
福を招く縁起物である干支飾り。
ご自身が気に入って選んだ干支飾りは、
新しい一年をより豊かなものにしてくれそうです。
ぜひお気に入りを見つけてください。
桜井こけし店のお正月飾りが、日本の文化や風習を暮らしに取り入れるきっかけになれば嬉しいです。