特集
染-sen-

『sen-染-』
櫻井家のこけしの木地を
様々な方法で染めたこけしです。
このこけしの原型にもなっている
木地を染めてこけしを作っていたのは
五代目の櫻井昭寛さんです。
尚道さんも家を継ぐために戻ることを許され
桜井こけしに戻り、
はじめに行った作業が
山の工房にてこけしを色々な色に草木染めする作業だったそうです。
昭寛さんは草木染め以外にも
自分の奥さんがコーヒーが大好きで
ドリップした後の豆がたくさん残るので
その豆でもこけしを染めていたとのことでした。
(余談ですが、四代目の昭二さんもコーヒーが大好きで、コーヒーのことを「コーシー」と言って
いつも飲んでいたそうです。)
その経験を活かして、この『sen-染-』が、
生まれました。
『sen-染-』のシリーズには
栗の渋皮で煮たこけし、
鉄媒染で染めたこけし、
草木で染めたこけしなどがあります。
コーヒーの風合いと木の風合いから
柔らかさや暖かみを感じられ、
アンティークのような佇まいを生み出しています。